高齢者の「できる」を大切に――歌声クラブで生まれる笑顔とつながり
音楽サークル おおいた音のWA

8ヶ月ぶりの下関、朝9時なのにこの人だかり

海の向こうは九州。泳いで渡れそう

向こうに見える関門橋と地下トンネルで九州とつながる

時にはおでかけ歌声クラブも開催。大人の遠足

日頃の会場での様子
■高齢者の“できること”を大切にする音楽活動の現場から
大分に暮らして40年以上。実家の両親や家族の介護を身近に感じる中で、改めて「年を重ねても自分でできることを無理なく続けること」の大切さを実感しています。音楽サークル おおいた音のWAでは、音楽療法や歌声クラブを通して、年齢や認知機能の変化に関わらず、一人ひとりの“できる”を尊重することを何より大切にしています。
家事や身の回りのことを周囲がすべて手伝ってしまうと、ご本人の生きがいや自信を奪ってしまうことも。たとえば認知機能が落ちてきた方が季節に合わない服を選んでしまう時、周りがそっと適切な服を用意するなど、できること・できないことを見極めてサポートすることが大切です。施設や集団の場でも、少し時間をかけてご本人ができる範囲を尊重したい――そんな思いで活動しています。
■歌声クラブで広がる「あなたのできた!」と新しいつながり
私のモットーは「あなたのできた!をお手伝い」。歌声クラブやアンサンブルの場では、経験や好みに合わせて自由にパートを選んでもらい、合唱経験のある方も、メロディだけを楽しみたい方も、それぞれのペースで参加できます。こちらから提案はしますが、選ぶのはご本人。ご自分で決めて「できた!」と感じていただける瞬間が、何よりの喜びです。
また、歌や楽器を通じて初対面同士が自然に打ち解け、クラブの外でもお友達付き合いが生まれることも。映画やランチに出かけたという話を聞くと、人と人をつなぐ音楽の力を改めて感じます。
■誰でも安心して参加できる工夫と、心に寄り添うサポート
出来上がっているグループに新しく入るのは勇気がいるもの。新しい方のお名前を何度も呼び、困っている様子があればそっと声をかける――そんな小さな気遣いを大切にしています。みなさんの前では話しにくいことは、来られた時や帰り際にそっとお話を伺うなど、プライベートなことはしっかり守ることも心がけています。
■「また来たい」と言ってもらえる場を目指して
コロナ禍では活動継続を迷いましたが、「出かける場がなくなったので、ぜひ続けてほしい」との声に支えられ、少人数から再開。今では30名近い方が集い、15年以上続けてこられたことが何よりの喜びです。これからも一人ひとりの「できる」を大切に、歌声や音楽を通じて心豊かな時間と新しいつながりを育んでいきたいと思います。
※歌声クラブや音楽活動へのご参加・ご相談はいつでも歓迎です。お気軽にお問い合わせください
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